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言葉が遅い?1〜3歳で見落としがちなサインと家庭でできる支援【保存版】

2025/11/14

「周りの子はもうおしゃべりしているのに、うちの子はまだ…」——そう感じたときに読む、エビデンスに基づく実践ガイド。

目次
はじめに:個人差は大きい、それでも「見逃さない」視点を
1〜3歳の「めやす」と“赤信号・黄信号”
よくある誤解をアップデート
家庭でできる“ことばの土台づくり”10選(科学的根拠つき)
迷ったら使える「赤信号チェック」※1つでも当てはまれば相談を
スクリーンタイムQ&A(1〜3歳)
ケース別ヒント
発達の最新トピックを踏まえて
まとめ:いちばん効くのは「毎日の小さな対話」
参考にした主なガイドライン・論文(抜粋)

はじめに:個人差は大きい、それでも「見逃さない」視点を

1〜3歳の「めやす」と“赤信号・黄信号”

用語ミニ解説

  • 表出言語:自分から発する言葉(発語)のこと。

  • 受容言語:聞いて理解する力のこと。発語より先に伸びることが多い。

1歳ごろ(〜1歳6か月)

1歳6か月ごろ

2歳ごろ(〜2歳半)

3歳ごろ

  • めやす:簡単な文で会話/身近でない人にもおおむね伝わる明瞭度。

よくある誤解をアップデート

家庭でできる“ことばの土台づくり”10選(科学的根拠つき)

  1. ルーティンにことば:着替え・食事・お風呂に短いフレーズを固定して繰り返す(「ぬぐよ」「あわあわ」)。

  2. “選ばせる”を増やす:「りんご?バナナ?」と二択で意思表示の機会を増やす。

  3. 指示は短く具体的に:「あっち行かないで」より「とまって」「ここ」。

  4. オウム返しで広げる:子の発話を繰り返し、1語足す(子「ブーブー」→親「赤いブーブー」)。

「いつ・どこに」相談する?(日本の動線)

迷ったら使える「赤信号チェック」※1つでも当てはまれば相談を

スクリーンタイムQ&A(1〜3歳)

ケース別ヒント

  • 人前で話さないタイプ:家では話す→選択肢提示・小さな成功体験を積み、外でも伝えられる道具(指差しカードなど)を使う。

  • 単語は多いが会話が続かない相互やり取りのゲーム(順番こ、おままごと)で“会話の型”を体験。

発達の最新トピックを踏まえて

まとめ:いちばん効くのは「毎日の小さな対話」

  • 指差し・ジェスチャーはことばへの架け橋。

  • 二語文の未出(2歳)・退行・聞こえの不安は躊躇せず相談。

  • 読み聞かせ+日常のルーティン語親の応答性“双方向の会話”を増やす

「そのうち」は、専門家と一緒に確かめながら。今日できる一歩(指差しを待つ、選択肢で聞く、共視聴で語りかける)を積み上げれば、ことばの道は確かに拓けます。

参考にした主なガイドライン・論文(抜粋)

※この記事は医療的診断ではありません。お子さんの様子に不安がある場合は、迷わずお住まいの自治体の健診・発達相談、小児科・耳鼻科、言語聴覚士にご相談ください。

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